このコンテストは、花や緑に関する写真の募集や展示会を通し、緑の普及啓発を図ることを目的に、
平成12年度から取り組んでいるものです。
福岡市内のまちかどの花や緑をテ-マにした写真を対象としています。
令和3年度は230点の応募の中から、以下の受賞作品が決定しました。
≪講評≫審査委員長 松下則通
【大賞】丸山徳子さん「サイクリング日和」
真っ赤に染まったコキア群の中を自転車で楽しむ家族連れ。後方には青空の雲とふんわり浮かぶクジラのバルーンも。実に爽やかに仕上がった秀作です。風が右から左に吹いているように見える画面構成も抜群でした。ちなみに丸山さんは昨年も大賞を射止めた方で、審査後の一同から驚きの声が出ていました。
【特選】伊藤蓉子さん「春景」
画面上部を占める満開の八重桜のもと、スマホで撮影しながら楽しむ女性たち。傍らには老女の手を引きながら歩く男性も。作品から人生を物語るような、それぞれの人間模様が伝わってきます。
【特選】高鷹春一さん「朝光に舞う」
舞い落ちる花びらの中、独りポツンと座っている女性。見る側に心を落ち着かせてくれるような作品になりました。斜光線を利用し、桜の明るいイメージから脱却した作者のセンスがうかがえます。
【特選】若松安子さん「静かな休日」
市植物園のデザイン性を生かせるように俯瞰(ふかん)撮影。シャープなピントで、ゆがみも感じない構図もいいですね。傘を差しながら花壇の脇を歩く人で、同園の規模の一部も感じとれます。