アジサイの鉢上げ研修を行いました!

研修会概要

【日時】2025.9.5(金)10:00~11:30
【会場】福岡市中央区城内1丁目4 三の丸スクエア(旧舞鶴中学校跡地)
【講師】舞鶴公園フラワーボランティア 代表 前田さん(緑のコーディネーター)、会員:坂口さん・青木さん・星子さん・南嶋さん
【参加人数】13名
【対象】活動団体会員、緑のコーディネーター緑のコーディネーター養成講座受講生

 

今回は挿し木研修第2回目!「鉢上げ」についての研修を行いました。

前回は皆さんに挿し木していただき、1ポットは持ち帰って自宅で管理、もう1ポットは舞鶴公園フラワーボランティアさんが預かり管理を行っていただきましたが、その後どうなったのでしょうか??

当日の様子

「育苗うまく育った人~!」と聞くと、なんと該当者は2人。

どんな条件だったかをヒアリングすると、

・南向きベランダの日陰(マンション)

・木陰の下(一戸建て)

・毎日朝晩のお水やり    とのこと。

 

失敗された皆さんは、

「1か月ほどは元気だったけど、猛暑で後半駄目になった」と口を揃えていました。

舞鶴公園フラワーボランティアさんが前回お預かりした苗も、この気候で枯れてしまったものがちらほら。

 

「今年は梅雨明けが早く、生育に適した環境ではなかった。来年はもう半月早くてもいいかもね」と前田さん。

 

ベテランにも難しい今年の猛暑を乗り越えたお二方、すごいですね!

管理について語り合います

ですが、さすが前田さんチーム。

今回の研修のために別に育苗していました。

 

モリモリの紫陽花たちがたくさん!

「この時期はこんな様子なんだぁ」と、葉の生き生きした様子に皆さん目を丸くしていました。

大きなプランターにいっぱい植えておくと上手くいくんだそう!
鉢上げ作業

①挿し木して育った苗を一回り大きな鉢に植え替えます。

②まずは新しい鉢に底石と用土を1/3程度入れて用意をします。

③苗を取り出すには、根を傷つけないように鉢をとんとん叩いて鉢と根鉢の間に隙間を作ってから、そっと倒して取り出します。

④新しい鉢の中央に苗を置き、ウォータースペースができるよう、苗の肩の高さを調整し、土を入れます。

とんとん
倒して
すぽっ
肩を揃えて植えますよ~

苗が沢山あるときは、どれが一番しっかりしているか、選ぶことも大事です。

園芸店に行った時も、茎が太くてしっかりしているか、葉のつきがいいか、等見極める力をつけられるといいですね。

どれにしようかな?

植え終えたら、お水をたっぷり、葉の上から優しくかけます。

優しくたっぷりと
鹿沼土と赤玉土での生育比較

散水の後は、鹿沼土と赤玉土での根の張りを比較しました。

まずはご覧ください、この鹿沼土での根の張り!


 

鹿沼土で育てた根

細かい根がたくさん出ていて、鹿沼土にしっかりと絡んでいます。

赤玉土との比較がこちら↓

(左)赤玉土 (右)鹿沼土

赤玉土の方はやや小ぶりで、根っこと土が絡まりにくいんだそう。

ただ、これは植物によって向き不向きがあるんだとか。

どちらでも育ちますが、前田さんのおすすめは、木質系には鹿沼土、一年草などは赤玉土だそうです!

今後の管理について

鉢上げしたからといって油断は禁物。

これからも、葉が落ちた冬も、水やりを怠ってはいけません。

 

今回は前田さんのアイディアで、表面にツルコザクラを播種しました。

アジサイの葉が落ちたころ、ツルコザクラの様子でお水が足りているかどうかの判断材料にもなります。

ツルコザクラの芽
最後に

お土産に、前田さんのアジサイの師匠、

樋井川中央公園フラワーガーデンの代表 木田さんよりいただいた「ノリウツギ」を皆さんへおすそ分け。

皆さんのポットに挿していただきました。

ノリウツギ ノリウツギ

そのほか、参加者の方からも

「自宅で育てたひまわりの種が採れたからどうぞ」

と和気あいあいとした雰囲気に。

集合写真

最後の質疑応答の時間では、

・肥料はどうしたらいい?

・他の植物も同じようにできる?

・○○の場合はどうしたらいい?​​​​​​

など、前回よりもたくさんの質問が飛び交い、参加者の皆さんの意欲の高まりに嬉しく思いました。

 

今回もたくさんの学びがあった研修会。

アジサイたちが上手く育ちますように。そしていろんな場所で花を咲かせてくれますように。

ご参加いただいた皆様、研修会を開いてくださった舞鶴公園フラワーボランティアの前田様、会員の皆様ありがとうございました。