雨がやむと急に暑くなり、夏の訪れを肌で感じ始めました。 舞鶴公園の水辺ではハスやスイレンが涼しげに咲き誇り、アメンボやトンボが生き生きと活動しています。 ハスの花は朝早く咲き始め、昼ごろには閉じることは知られていますが、果たして、ハスの花の寿命はどれくらいなのでしょうか。 咲き始めの花を追って毎日観察してみました。 1日目の花は、あまり花びらが開かず、濃いピンク色をしています。 (平成28年6月27日 2号濠)
2日目の花は、きれいに花びらがひらいています。 これを満開というのでしょうか。輝かんばかりに美しいですね。 (平成28年6月28日 2号濠)
3日目は残念ながら雨が降ってしまいました。前日より花びらが開き、中の果托が見てはじめています。 (平成28年6月29日 2号濠)
4日目はもう花びらが散ってしまいそうです。 見えにくいですが、果托に埋まるめしべの色も少しずつ濃くなっています。 (平成28年6月30日 2号濠)
5日目には花びらが散り、まだ小さな果托が完全に姿を現しました。 花の寿命は3~4日と短いようですが、これからこの果托が時間を掛けて茶色になり、中にある種が黒く固く熟していきます。 (平成28年7月1日 2号濠) こうして見ると、お濠にたくさん花が咲いているということは、次々と新しいつぼみが花開いているのだということがわかります。次々と花を咲かせるハスの生命力を、改めて感じられますね。
朝晩少し肌寒い日(?)が続きましたが、太陽が顔を出すと一気に蒸し暑くなりましたね。 テニスコートの横で見られるアオギリ(アオギリ科/アオイ科)の花をご紹介します。 リボンのようにクルっと巻いているのは花びらではなくガクだそうです。 他ではあまり見ないような変わった形のお花です。 夏の終わりになる実もとても変わっていますので、時期来たら取り上げてまいります。
今年は花が多く、樹冠いっぱいに淡い黄色がひろがっています。
以前ご紹介したネジバナ(ラン科)も、園内のいろいろなところで見頃です。 テニスコートの横で見られるこの2本のネジバナは、右巻きと左巻きが2本並んで丈比べをしています。
今日の暑さには、お濠に住むカメも参ってしまっているようです。 スイレンの葉の上でへばっていました。
お濠沿いの植込みで、キカラスウリ(ウリ科)の花が見られました。 カラスウリの花は、朝にはしぼみますが、キカラスウリの花はまだ咲いています。 レースのような不思議な花びらですね。 根は粉にして「天花粉(天瓜粉)」として使われたそうです。 ただし、朝には咲いていたキカラスウリの花も、お昼前にはしぼんでいました。 (平成28年6月27日撮影 大手門・平和台陸上競技場入口バス停そば)
お濠のハス(ハス科)の花は、朝早くに咲き、昼ごろには閉じてしまいます。 花の数もだいぶん増えてきて、鑑賞に訪れる方も増えてきました。 泥水から茎を伸ばして咲く淡いピンク色のハスの花は、まぶしいばかりです。「神聖」という花言葉をもつのにもうなずけます。
裁判所の横で、開花してまもない花を間近で見ることができました。 形がまん丸で、花びらが少しだけ開いています。 思わず花の中をのぞき込みたくなりますね。
少しだけ開いた花の中を見てみると・・・ のちに果托となる黄色い花托とそこに埋まるめしべが見えました。濃いピンクの花びらのふちとのコントラストが鮮やかですね。 遠目に見るハスの花もよいですが、こうして近くで観察するのも面白いですね。