久しぶりの雨で、植物たちの喜ぶ声が聞こえてきそうです。 大濠公園に近い西広場の花壇では、ルリタマアザミ(キク科)が色づき始めました。 まんまるな形のお花がかわいらしく、淡い紫色も涼しげですね。
真っ白なカサブランカ(ユリ科)も咲き始め、いい香りが漂っています。 花束でも存在感のあるカサブランカですが、こうして花壇に植えられていてもじゅうぶん見ごたえがあります。
アガパンサス(ヒガンバナ科)は今、白花がきれいです。紫色はよく見かけますが、白花は珍しいですね。 ボランティアさんが花壇に植えるお花は、バラエティに富んでいて、いつも勉強させて頂いています。
全体的に見ても、植込み当初と比べてかなり鮮やかになってきました。サルビア(シソ科)の高さのある赤や青、メランポジウム(キク科)の黄色がきれいなタテ縞模様を見せてくれます。
ポーチュラカ(スベリヒユ科)は、外側に伸びた茎の先端に花がついているので、上から見るとこのようにお花が円を描いているように見えました。
太陽の日差しの下では息苦しくなるような暑さですが、お濠端の木陰にいくと、水面から吹いてくる風が心地よく感じられます。 夏を思わせる暑さの中、色々な虫を見ることができました。 チョウトンボ(トンボ科)は蝶のように羽をひらひらさせて飛びます。一見黒に見える羽は、光の加減で虹色にもみえ、とても美しいトンボです。
コフキトンボ(トンボ科)は、ハスの葉にじっととまって何かを見ています。 何を見ているのでしょうか。
一方、コシアキトンボ(トンボ科)はあちこちに飛び回りパトロールをしています。
アオスジアゲハ(アゲハチョウ科)は、園路で吸水中。黒い羽根にすっとはいった青色がとても美しいですね。 他にもいろいろな虫に出会えます。 しっかりと暑さ対策をして、虫の観察に来られませんか。
雨がやむと急に暑くなり、夏の訪れを肌で感じ始めました。 舞鶴公園の水辺ではハスやスイレンが涼しげに咲き誇り、アメンボやトンボが生き生きと活動しています。 ハスの花は朝早く咲き始め、昼ごろには閉じることは知られていますが、果たして、ハスの花の寿命はどれくらいなのでしょうか。 咲き始めの花を追って毎日観察してみました。 1日目の花は、あまり花びらが開かず、濃いピンク色をしています。 (平成28年6月27日 2号濠)
2日目の花は、きれいに花びらがひらいています。 これを満開というのでしょうか。輝かんばかりに美しいですね。 (平成28年6月28日 2号濠)
3日目は残念ながら雨が降ってしまいました。前日より花びらが開き、中の果托が見てはじめています。 (平成28年6月29日 2号濠)
4日目はもう花びらが散ってしまいそうです。 見えにくいですが、果托に埋まるめしべの色も少しずつ濃くなっています。 (平成28年6月30日 2号濠)
5日目には花びらが散り、まだ小さな果托が完全に姿を現しました。 花の寿命は3~4日と短いようですが、これからこの果托が時間を掛けて茶色になり、中にある種が黒く固く熟していきます。 (平成28年7月1日 2号濠) こうして見ると、お濠にたくさん花が咲いているということは、次々と新しいつぼみが花開いているのだということがわかります。次々と花を咲かせるハスの生命力を、改めて感じられますね。