今年の暑い夏も、お盆を迎えようとしています。 お盆過ぎて、少しは過ごしやすくなるとよいですね。 お濠のハスは暑さをものともせず、ぐんぐんと太陽に向かって伸び、花を咲かせています。 見上げるほどの高さのものも多く、頼もしさすら感じます。 花のあとには、「果托(かたく)」と呼ばれる種が入った部分が残ります 今の時期あたりからだんだんと、お濠全体で果托のほうが目立ってきます。
お花が咲き終わったあと、どのように種が出来ていくのでしょうか。 花びらが散ったばかりで、黄色いめしべが残っているこの状態、なんだかかわいらしいですね。
果托の中で、種がすくすくと大きくなってきている状態です。 種は緑色で、まだよくわかりませんね。
種が黒くなっているのが、おわかりになりますか? この状態でもまだ熟してはいません。
果托全体が茶色に変化し、中の種もだいぶん成熟しています。 この果托を、ドライにして生け花等に利用されることもあるようです。 当協会のイベントでも、時々登場します。 暦の上では、もう秋。植物たちも着々と実りの秋の準備を進めています。
鴻臚館跡展示館横の樹林地で、ノシラン(ユリ科)の花が見られます。 真っ白な花がたくさん立ち上がる様はすがすがしく、暑さを少し和らげてくれるようです。
花をアップでみてみると、花びらが6枚あることがわかります。 アップで見ても、きれいですね。
近くにお寄りの際は、ぜひご覧ください。
多聞櫓裏の樹林地で、ミズヒキ(タデ科)の花が見られます。 目立たない小さな小さな花ですが、木陰など薄暗いところで見ると、花の強い紅色が小さいながらも自己主張しているように感じられます。
このミズヒキの花、下から見ると白っぽく見えます。
花が開いているのをアップで見てみると、このように上半分は紅色、下半分は白色になっているのですね。
この花を、紅白の水引に見立ててこの名があるそうです。 覚えやすいですね。