暑さが落ち着く処暑を過ぎてもなお、35度近い暑さが続いています。それでも朝の通勤時に感じる風は、確実に秋の空気を帯びてきました。 西広場に7月に植えたコスモス(キク科)は、この猛暑にも少雨にも負けず、大きくなってきました。かたいつぼみも見つけました。きれいな花をたくさん咲かせてほしいですね!
実りの秋が近い証拠に、藤園のそばには、まだ青い柿(カキノキ科)の実が。 熟したら鳥たちがこぞって食べに来ます。
南口の園路ではクリ(ブナ科)の実が青いイガに包まれていました。 熟すころの茶色いイガも食欲をそそりますが、まだ青いイガもきれいですね。
園内各所に生えているイヌビワ(クワ科)の実が熟してきました。 ビワ(バラ科)に似ている実をつけるけれど味がビワに劣るのでこの名があるそうですが、実感としてはイチジク(クワ科)の実によく似ています。 雄株と雌株があり、こちらは雌株の実で食べるとおいしいそうです。
こちらは雄株の実で、あまりおいしくないそうで、地面にたくさん落ちているのをよく見かけます。鳥も食べないのでしょうか。
イヌビワは、山などにもよく生えていて、黄色に黄葉する葉がとてもきれいです。紅葉のようすはまたご紹介して参ります。
お盆は明けましたが、暑い日が続いています。 しかし、公園内を巡回していると涼しい風がふっと吹き抜けるときがあります。大きな樹木のそばで感じることが多いようです。 舞鶴公園のなかには、幹周り5メートルを超すような大きな樹木が時折見られます。南側樹林地にあるこのクスノキ(クスノキ科)も、とても大きく枝をひろげています。樹林地を吹き抜ける心地よい風を感じられました。
天守台から降りてきたところでも、大きなクスノキが見られます。 ここも標高が高いせいか、よく風が吹いてくるように感じられました。
花菖蒲園の入り口にあるムクノキ(エノキ科)は、幹周り5メートルには及びませんが、丘の上で堂々と枝を広げています。 このムクノキの下に立つと、すっと風が吹き抜け、涼しく感じられました。 樹木の作ってくれる木陰は、建物の影よりも涼しく感じられます。 樹木が行なう蒸散作用によって、葉から水分が蒸発するときに周りから熱を奪うため、気温が実際に下がっているそうです。病院で注射をするときに、アルコール消毒をすると、消毒したところがヒンヤリしますよね。それと同じです。 残暑厳しい毎日ではありますが、木陰をたどれば少し快適に歩けそうですね。