園内ではセミの声も聞こえはじめ、夏近し、といったところでしょうか。 お濠のハスが見ごろになっています。 花びらの縁のピンク色から白へのグラデーション、めしべの黄色とのコントラスト、花びらの形・・・見れば見るほど、神秘的な美しさです。
園路近くでも咲いているので、ぜひ上からもご覧ください。
また、雨上がりには、雨上がりなりの楽しみ方も。 ゆらゆらと風に吹かれるハスの葉にたまった雨水は、ぼたぼたっと音を立てながら下の葉に水を落とします。風が吹くたびにあちこちでそんな光景が見られます。 そして雨水を全て落とした葉は、何事もなかったかのように軽々と風にゆれているのです。
花びらが散ると、果托が現れます。 雨水を乗せた果托です。 葉といい、果托といい、水をはじくため雨水がぷっくりと丸まっています。この様子に、いつも生命力を感じてしまいます。
夏至をすぎて約1週間。気温はそう高くありませんが、湿度が高く、梅雨らしい日が続いています。 つつじ園の草地では、ネジバナが増えてきました。 花が、茎の周りをクルクルとらせんを描いています。 まさに、ネジのようです。
梅園では、ガウラが咲き誇っています。 白蝶草(ハクチョウソウ)の別名をもつガウラの周りを、モンシロチョウが飛んでいました。 花と区別がつきにくいですね。
ガウラの花です。 本当に、蝶のような形をしています。
もうそろそろアジサイの見頃も終わりでしょうか。 けやき通りにぬける園路の左手にも、あまり多くはありませんが、アジサイが植えられています。 クスノキの巨木があり、その根元にちょこんと咲くアジサイ。 なんだかおもしろい組み合わせですね。
昨日は久しぶりの雨が降り、今朝の植物たちは生き生きとしているように感じられました。 アジサイの花。場所によっては色あせはじめていますが、それはそれで美しく、また雨粒の乗った花は、ため息が出るような美しさです。 咲き始めから咲き終わりまで少しずつ色が変化し、見ていて飽きませんでした。
ハスの葉に、雨粒が乗っていました。 ハスの葉には水をはじく「はっ水効果」があるので、雨粒がコロッとまるくなっていますね。雨の日ならではの光景です。
早朝に咲くハスの花にも、雨粒がついていました。 暑い日も蒸し蒸しする日も、いつも清々しいハスの花ですが、今日はより一層清涼感にあふれてみえます。
夏の代表花、ムクゲが咲き始めています。 これから暑い夏の終わりまで、たくさんの花を毎日咲かせ続けてくれます。